ブルーライトとは

人体への影響

パソコンのモニター画面のように、人工的な光源から発せられるブルーライトを長時間見続けるライフスタイルは、ここ数年の間に広まったものです。よって、ブルーライトの人体への影響は、まだ予測の域を超えていません。
しかし、理論から考えて、以下のことが懸念されています。

1. 目に対する影響

紫外線の目に対する影響は認められています。紫外線に最も近い性質のブルーライトに長時間接した場合、網膜に変性が起きる可能性が考えられます。また、波長によりその屈折の特性から、ピントのズレか生じます。とくに青色光はピントのズレが生じやすく、その結果、画像のチラつき、まぶしさといった現象が生じます。それにより、目の疲れや不定愁訴、あるいは頭痛などの症状に発展する可能性が考えられています。

2. サーカディアンリズム(生体リズム)への影響

多くの生物が24時間の(あるいは何らかの)生体リズムを持っていると考えられています。人間の場合、朝日の青色光により体が目覚め、夕暮れのオレンジ色の光でやすらぎを覚え、暗闇と共に眠りにつく、といった光による周期が生体リズムに大きな影響を与えているとされ、近年では宇宙飛行士の健康維持にも明暗のサイクルが用いられています。
現代人の生活環境では、室内照明のほか、夜間にパソコンやゲーム、テレビ、ケータイ電話といった光源からの光刺激に曝露されており、これらが不眠や生体リズムの狂いに影響を与えているのではないかと考えられています。

3. その他の影響

光刺激とさまざまなホルモン分泌の関係が認められてきており、自律神経などの神経系から、脳機能への影響など、ブルーライトの健康への影響について今後注意深く研究していくことが必要と考えられます。
また、近年、第三の光受容体が発見され、それが青色光に反応するものであることや、また、長寿遺伝子のサーチュインとの関係など、さまざまな研究が進んできています。
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