第1回国際ブルーライトシンポジウムが以下の通り開催されます。
アメリカ医師会も警鐘を鳴らすブルーライト問題について世界各国より様々な分野の第一線の研究者をお招きして、人体への影響を多角的に検討します。 全講演に同時通訳がつきますので、皆様のご参加をお待ちしております。
■会 期: 2013年6月6日(木)~8日(土)
■会 場: JPタワー ホール&カンファレンス (東京)
■会 長: 坪田 一男(慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授)
■後 援: 一般社団法人日本抗加齢医学会
慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ
ドライアイ研究会
眼抗加齢医学研究会
■U R L: http://blue-light.biz/isbls/
★全講演に同時通訳有
■参加申込は締め切りました
オープニング・レクチャー 1:坪田 一男( 慶應義塾大学医学部眼科学教室)
タイトル:「ブルーライトの問題点 眼はカメラであり時計である」
エネルギー効率の点では、蛍光灯や白熱灯よりも青色LEDの方が優れているが、網膜に損傷を与える恐れがあること、もう一つはサーカディアンリズムが乱れることが問題点である。 2012年に米国医師会が宣言したように、我々は今光害の時代を生きている。人の健康を害することなく今後長期的に生活の中にブルーライトを取り入れていくためには、眼の保護だけでなく、サーカディアンリズムに乱れが生じないようにする適切な介入措置が求められる。
オープニング・レクチャー 2:Charles E. Hunt( University of California, USA)
タイトル:「ブルーライトLEDの普及と近い将来に向けたその存在意義」
白熱灯光源(電球)をよりエネルギー効率のよい新たな光源に替えていくことは、世界が取り組むべき義務である。 よりエネルギー効率の高い代替光源は、蛍光灯、白色発光ダイオード(LED)、赤外反射膜付ハロゲンランプ、有機LED(OLED)など限られたものであり、これらの技術にはそれぞれ問題点や妥協すべき点がある。今回は、LEDの用途について取り上げる。
ブリーフィングナイト&レセプション
ワークショップ 1:LED
座 長:Charles E. Hunt (University of California, USA)
演者①:小林 薫平 (東芝マテリアル株式会社)
タイトル:「人類史とサーカディアンリズムの観点から見たLED照明」
演者②:Cary Eskow (Avnet Inc, USA) ※ビデオ講演
タイトル:「Photons and Plant Physiology - The Potential of Healthier and More Valuable Plants with LEDs」
演者③: Charles E. Hunt (University of California, USA)
タイトル:「The Challenges Facing the LED Industry to Reduce Excessive Blue Light」
ワークショップ 2:眼に与える光毒性
座 長:小沢 洋子 (慶應義塾大学医学部眼科学教室)
演者①:David Sliney (Consulting Medical Physicist, USA)
タイトル:「網膜光毒性:現状評価と課題」
演者②:谷戸 正樹 (島根大学医学部眼科)
タイトル:「網膜光酸化ストレスの基礎及び臨床学的側面」
演者③:瓶井 資弘 (大阪大学医学部眼科学教室)
タイトル:「慢性炎症を誘発するAMD発症因子としての光酸化ストレス」
演者④:小沢 洋子 (慶應義塾大学医学部眼科学教室)
タイトル:「光曝露されたマウスの網膜色素上皮細胞間接合の破壊および病理的サイトカインの誘発」
ワークショップ 3:サーカディアンリズム
座 長:土居 雅夫 (京都大学大学院薬学研究科・医薬創成情報科学講座システムバイオロジー分野)
演者①:Mariana Figueiro (Lighting Research Center, Rensselaer Polytechnic Institute)※ビデオ講演
タイトル:「光とサーカディアンリズム」
演者②:Johnni Hansen (Danish Cancer Society Resarch Center , Denmark)
タイトル:「夜間勤務によるサーカディアンリズムの乱れと癌のリスク」
演者③:中畑 泰和 (奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科)
タイトル:「NAD+依存性タンパク質脱アセチル化酵素「SIRT1」によるサーカディアンリズム制御」
演者④:廣田 毅 (University of California, USA)
タイトル:「概日時計タンパク質CRYを活性化する低分子化合物の同定とその応用」
演者⑤:Claude Gronfier (National Institute of Health and Medical Research, France)
タイトル:「体内時計と非視覚機能に対する光の影響:どのような時に光への曝露は問題となるのか、またその理由は何か」
ワークショップ 4:ブルーライトから眼を守る
座 長: 井手 武 (南青山アイクリニック)
演者①:Christian Cajochen(Centere for Chronobiology, Psychiatric Hospital of the University of Basel)※ビデオ講演
タイトル:「ヒトの生理および行動に対する光の影響」
演者②:窪田 良( 株式会社アキュセラ)
タイトル:「ドライ型加齢黄班変性(ドライ型AMD)治療薬Emixustat Hydrochloride :細胞ストレスを緩和する視覚サイクルモデュレーター」
演者③:綾木 雅彦( 国際医療福祉大学三田病院眼科)
タイトル:「眼科医から観たブルーライトコントロール」
ショートコース 1: 眼に与える光毒性
座長: 石田 晋(北海道大学大学院医学研究科眼科学分野)
演者①:栗原 俊英(The Scripps Research Institute, USA)
タイトル:「光曝露、酸素代謝、網膜損傷:光の“陰と陽”」
演者②:David Sliney(Consulting Medical Physicist, USA)
タイトル:「ブルーライトハザード(光黄斑症)と網膜光毒症」
演者③:Jennifer Hunter(University of Rochester, USA)
タイトル:「眼の光曝露による光化学的損傷の閾値と機序の理解をめざして」
演者④:Russell N. Van Gelder(University of Washington, USA)※ビデオ講演
タイトル:「スペクトル成分でみた光が目に及ぼすリスクとベネフィットの比較」
ショートコース 2: LED
座 長:Charles E. Hunt (University of California, USA)
演者①:Charles E. Hunt (University of California, USA)
タイトル:「LEDを使用して白色光をつくる:ブルーライトはどこから来るのか?」
演者②:真鍋 由雄 (パナソニック株式会社)
タイトル:「LED照明」
ランチョンセミナー: NIDEK CO., LTD.
座 長:坪田 一男 (慶應義塾大学医学部眼科学教室)
演者:Paul S. Bernstein (University of Utah, USA)
タイトル:「ブルーライト誘発網膜損傷の予防におけるルテインとゼアキサンチンの役割」
ショートコース 3: サーカディアンリズム
座 長:岡村 均 (京都大学大学院薬学研究科・医薬創成情報科学講座システムバイオロジー分野)
演者①:中村 渉 (大阪大学大学院歯学研究科 口腔時間生物学研究室)
タイトル:「視交叉上核の光応答性と位相調整」
演者②:岡村 均 (京都大学大学院薬学研究科・医薬創成情報科学講座システムバイオロジー分野)
タイトル:「時計、光、疾患」
演者③:Satchidananda Panda (Salk Institute for Biological Studies, USA)
タイトル:「環境光への行動適応におけるメラノプシンの役割」
演者④:Claude Gronfier (National Institute of Health and Medical Research, France)
タイトル:「サーカディアンリズムと非視覚機能:ヒトにおける光の影響」
ショートコース 4: ブルーライトから眼を守る
座 長:坪田 一男 (慶應義塾大学医学部眼科学教室)
演者①:尾花 明 (聖隷浜松病院眼科)
タイトル:「共鳴ラマン分光法による偽水晶体眼における黄斑色素変化の定量化」
Josep Carreras (Catalonia Institute for Energy Research, Spain)
タイトル:「照明器具の光生物学的安全性: EN-62471:2008を基準にした評価」
16:45~16:55
閉会の言葉 坪田 一男 (慶應義塾大学医学部眼科学教室)