2012年、カナダ・ケベック大学州立科学研究所のグループが男性の夜間勤務者を対象にした研究で、肺がん、すい臓がん、結腸がん、直腸がん、膀胱がんなどの発症リスクを高めることが初めて確認されている。
これらのガンとブルーライトの直接的な関連性については、今のところ明らかにされていない。しかし、少なくともブルーライトがメラトニンの分泌量をコントロールしており、それによってサーカディアンリズムが大きな影響を受けていることは確かだ。
米国フレッド・ハッチンソンがん研究センターが行った症例対照研究によれば、「メラトニンの分泌量がピークになる深夜1〜2時に起きている人」、「明るい寝室で眠っている人」は、夜間勤務の経験の有無にかかわらず、がんのリスクが高まることがわかっている。
ゲームやメールで夜遅くまで起きていているせいで、がんのリスクを高めるなんて本当にもったいない。夜間勤務の必要がないなら、深夜12時くらいまでには、できるだけ暗い寝室で眠るようにしよう。それだけでもがんの予防につながるのだ。