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目は時計の役割も果たしている  〜ブルーライトに反応する「第3の視細胞」発見!〜

2002年、ついにマウスの目の網膜で、光をキャッチするメラノプシンという物質を含む「第3の視細胞(ipRGCs=Intrinsically Photosensitive Retinal Ganglion Cells、正式名・光感受性網膜神経節細胞)」と呼ばれる視細胞が発見された。

2005年にはサルでも発見され、ヒトの目にも存在すると考えられるようになった。

この「第3の視細胞」は、主に光を感じるために働く特殊な視細胞だ。可視光線の中でもブルーライトに特に反応する。つまり、ブルーライトを受けると、環境は十分に明るいと判断する仕組みだ。目はカメラであり、昼と夜を知る時計でもあったのだ。カメラとしての目は可視光線のすべてを見ることができるが、時計としての目はブルーライトしか見ることができない。サーカディアンリズムを保つことは、体温や呼吸、心拍、血圧、血糖値など、あらゆる生理機能を維持するためにとても重要である。そのため、万一事故や災害、病気などで失明してサーカディアンリズムを保つことができなくなってしまったら、生命の維持に多くの影響が出てくる。「第3の視細胞」はそのような事態を防ぐために存在するのではないかという説もあるようだ。

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